sphinx-apidoc¶
概要¶
sphinx-apidoc [オプション] -o <出力パス> <モジュールパス> [除外パターン …]
説明¶
sphinx-apidoc は、autodoc
拡張機能を使用して、他の自動APIドキュメントツールと同様のスタイルでパッケージ全体をドキュメント化するSphinxソースを自動生成するためのツールです。
モジュールパスはドキュメント化するPythonパッケージへのパス、出力パスは生成されたソースが配置されるディレクトリです。指定された除外パターンは、生成から除外されるfnmatch形式のファイルまたはディレクトリパターンです。
警告
sphinx-apidoc
は、sphinx.ext.autodoc
を使用して、見つかったすべてのモジュールをドキュメント化するソースファイルを生成します。インポート時に副作用を持つモジュールがある場合、sphinx-build
の実行時に autodoc
によって実行されます。
スクリプト(ライブラリモジュールではなく)をドキュメント化する場合は、メインルーチンが if __name__ == '__main__'
条件によって保護されていることを確認してください。
オプション¶
- -o <出力パス>¶
出力ファイルを配置するディレクトリ。存在しない場合は作成されます。
- -q¶
標準出力には何も出力せず、警告とエラーのみを標準エラーに出力します。
- -f, --force¶
既存の生成済みファイルを強制的に上書きします。
- -l, --follow-links¶
シンボリックリンクを辿ります。デフォルトは
False
です。
- -n, --dry-run¶
ファイルを作成または削除しません。
- -s <suffix>¶
生成されるソースファイルの拡張子。デフォルトは
rst
です。
- -d <MAXDEPTH>¶
生成される目次ファイルの最大深度。デフォルトは
4
です。
- --tocfile¶
目次ファイルのファイル名。デフォルトは
modules
です。
- -F, --full¶
sphinx-quickstart と同じメカニズムを使用して、完全なSphinxプロジェクト(
conf.py
、Makefile
など)を生成します。
- -e, --separate¶
各モジュールのドキュメントを独自のページに配置します。
バージョン 1.2 で追加されました。
- -E, --no-headings¶
モジュール/パッケージの見出しを作成しません。これは、たとえば、docstringに既に 見出しが含まれている場合に役立ちます。
- -P, --private¶
「_private」モジュールを含めます。
バージョン 1.2 で追加されました。
- --implicit-namespaces¶
デフォルトでは、sphinx-apidoc は sys.path を処理してモジュールのみを検索します。Python 3.3 では、PEP 420 の暗黙的な名前空間が導入され、
foo/bar/module.py
やfoo/bar/baz/__init__.py
などのモジュールパス構造が可能になりました(bar
とfoo
は名前空間であり、モジュールではないことに注意してください)。PEP-0420 に従ってパスを再帰的に解釈します。
- -M, --module-first¶
サブモジュールドキュメントの前にモジュールドキュメントを配置します。
--full
が指定されている場合に使用するオプション
- -a¶
module_path を sys.path に追加します。
プロジェクトテンプレート
バージョン 2.2 で追加: sphinx-apidoc のプロジェクトテンプレートオプション
- -t, --templatedir=TEMPLATEDIR¶
テンプレートファイルのテンプレートディレクトリ。apidoc によって生成されるsphinxプロジェクトファイルのテンプレートを変更できます。以下の Jinja2 テンプレートファイルが許可されています
module.rst.jinja
package.rst.jinja
toc.rst.jinja
root_doc.rst.jinja
conf.py.jinja
Makefile.jinja
Makefile.new.jinja
make.bat.jinja
make.bat.new.jinja
詳細は、Sphinx が提供するシステムテンプレートファイルを参照してください。(
sphinx/templates/apidoc
とsphinx/templates/quickstart
)
環境変数¶
- SPHINX_APIDOC_OPTIONS¶
生成された
automodule
ディレクティブに追加するオプションのカンマ区切りリスト。デフォルトはmembers,undoc-members,show-inheritance
です。
関連項目¶
sphinx-build(1), sphinx-autogen(1)